TOPへ

注射薬による医療ダイエット

マンジャロ(Mounjaro)による医療ダイエット

マンジャロとは

マンジャロ(チルゼパチド)は、2型糖尿病治療に使用される注射型の医薬品です。

GLP-1とGIPという2つのホルモンに作用し、食欲を抑えるだけでなく脂肪代謝にも働きかけます。従来の痩身注射は「食事量を減らす」ことが中心でしたが、マンジャロは「脂肪が蓄積しにくい体質に変える」点が特徴です。

無理な我慢を前提とせず、自然と食べ過ぎを防げるため継続しやすい治療です。

マンジャロで痩せる理由

食欲を抑制する

満腹中枢に作用して食欲自体を下げるため、「我慢するダイエット」と比べてストレスが少なく、自然と食事量を減らすことができます。

満腹感が持続する

胃から腸に食べ物が移動するスピードをゆっくりにすることで、少量の食事でも満足感が長時間続き、間食や夜間の食べ過ぎが減ります。

脂肪の分解を促進する

インスリンの働きが改善され、余分な糖が脂肪として蓄積されにくい状態になります。同時に、すでに蓄積している脂肪をエネルギーとして消費しやすい体質に変化します。

マンジャロのダイエット効果

臨床研究では、マンジャロ使用者に継続的な体重減少が確認されています。

期間 平均的な減量 特徴
1〜2ヶ月 食欲が整う時期 徐々に体重に変化が出始める
3〜4ヶ月 体重の5〜10%減少 見た目に変化が現れやすい
6ヶ月以降 10〜20%の減量例も多い 内臓脂肪が特に減りやすい

ウエストサイズが変わり、洋服のフィット感が変化する人が多いのが特徴です。

マンジャロの副作用と対処法

マンジャロは、食欲や消化、代謝に関わるホルモンへ作用するため、使用開始初期に体が慣れるまで副作用が出ることがあります。副作用は「薬に身体が適応しようとしているタイミング」で起こりやすく、特に1〜4週目に見られます。多くの場合、継続とともに落ち着きます。

主に見られる消化器症状

  • 吐き気
  • 胃の張り、胸焼け
  • 下痢または便秘
  • 食欲低下によるだるさ

対処方法としては、以下が効果的です。

  • 食事は少量ずつゆっくり摂る
  • 脂っこい食事や揚げ物を控える
  • 食後すぐに横にならない
  • 水分をこまめにとる

症状が強い場合は、無理に増量せず医師と相談しながら調整します。

低血糖について

マンジャロ単体で低血糖は基本的に起こりませんが、糖尿病薬(特にインスリン・SU薬)を併用している場合に注意が必要です。

低血糖の兆候:
  • 冷や汗
  • 手の震え
  • 動悸
  • ふらつき
対応方法

ぶどう糖、果汁飲料、飴など、素早く吸収される糖分を摂取

注意が必要な症状

背中やみぞおちに強い痛みが続く場合は、急性膵炎の可能性があるため受診が必要です。

マンジャロを使用できない人

マンジャロは、すべての人に適しているわけではありません。以下に該当する場合、使用は推奨されません。

  • 妊娠中または授乳中の人
    → 妊娠・授乳期の安全性データが十分ではありません。
  • 過去に膵炎を起こしたことがある人
    → 再発リスクを考慮する必要があります。
  • 重度の腎障害がある人
    → 薬剤の代謝と排泄に影響が出る可能性があります。
  • 過去にGLP-1製剤で重度の副作用を経験した人

また、診察では次の点を総合的に評価します。

  • BMIと体重推移
  • 内臓脂肪量
  • 血糖・肝機能・膵酵素などの血液検査値
  • 現在使用している薬との相互作用

自己判断ではなく、医師による安全性評価が前提となります。

マンジャロが適している人

マンジャロは、食事制限や運動だけでは減量が難しかった人にとって、体の仕組みにアプローチできる治療です。 特に適しているのは以下のような人です。


  • 食欲が強く、自分でコントロールしにくいと感じている人
  • 間食や夜食が習慣化している人
  • 早食いしやすい、満腹になるまで食べてしまう人
  • 白米・パン・麺類・甘い飲料を頻繁に摂る人
  • BMIが高い、もしくは脂肪肝・高血圧・高血糖など代謝リスクがある人

逆に以下のタイプは適応検討が必要です。

  • もともと食事量がかなり少ない人
  • 過度な痩身を目的とした人
  • 摂食障害の既往がある人

マンジャロは「我慢するダイエット」ではなく、「体が自然に食べ過ぎなくなる状態をつくる治療」です。

他の痩身治療薬との違い

薬剤 作用 投与回数 特徴
マンジャロ GLP-1 + GIP 週1回 食欲抑制と脂肪代謝改善の両面に作用
オゼンピック GLP-1 週1回 食事量コントロールに適する
サクセンダ GLP-1 毎日注射 効果は穏やかで始めやすい

目的や体質に応じて使い分けます。

基本的な治療方法(使い方と診察の流れ)

マンジャロは週に1回投与する自己注射型の薬です。投与曜日を決めておくと、習慣化しやすく、効果も安定します。

診察の流れ

  1. 予約(来院またはオンライン)
  2. 問診で生活習慣や既往歴を確認
  3. 必要に応じて血液検査や体組成の測定
  4. 治療の説明と注射方法の案内
  5. 処方(院内または配送)
  6. 定期フォローで体重と副作用を確認しながら量を調整

投与方法

出典:Lilly|マンジャロと一緒にめざす HbA1c目標値

  1. 灰色のキャップをはずす
  2. 底面を皮膚にあて、ロックを解除する
  3. 注入ボタンをおしてそのまま待つ

注入ボタンを押したあとは、約10秒待ちましょう。薬剤の注入は長くても10秒で以内に完了します。また、使用後は自動的に針が本体に戻る仕組みになっていますが、破棄時は針が露出していないことを確認してください。

継続に伴う身体の変化の目安

期間 身体の状態 治療の狙い
1〜4週 吐き気など副作用が出やすい 身体を薬に慣らす
2〜3ヶ月 食欲が安定し体重が徐々に減少 減量効果が現れ始める
4〜6ヶ月 脂肪が安定して落ちる 内臓脂肪・脂肪肝の改善
6ヶ月以降 リバウンドしにくい状態へ移行 体質レベルの安定化

継続のポイント

  • 焦らず段階的に増量する
  • 「体重が落ち始めるまでに時間がかかる時期」があることを理解する
  • 過度な食事制限は不要だが、油・砂糖・飲酒量は調整する

継続することで、「食べ過ぎない状態」と「燃えやすい体」が定着します。

料金のご案内

マンジャロ2.5mg
4本(1ヵ月分)
16,000円(税込)
マンジャロ5.0mg
4本(1ヵ月分)
32,000円(税込)
マンジャロ7.5mg
4本(1ヵ月分)
48,000円(税込)
マンジャロ10mg
4本(1ヵ月分)
64,000円(税込)
初回限定セット
マンジャロ2.5mg
4本(1ヵ月分)
14,000円(税込)/1本3,500円(税込)

当クリニックで処方する治療薬は全て国内正規品です。
※ 当院はメンズクリニックですが、医療ダイエットに関しては女性お一人でのご来院も可能です。

マンジャロに関するよくある質問

痩身目的でマンジャロは保険適用になりますか?

痩身や体重管理を目的とした使用は、健康保険の対象外です。保険適用となるのは、2型糖尿病の治療が必要と医師が判断した場合のみです。ダイエット目的の場合は、自由診療での自己負担となります。

注射は痛いですか?

マンジャロはペン型の自己注射で、針は非常に細く短いため、痛みは少ないことが多いです。針が刺さる感覚はあるものの、「採血のような痛み」とは異なり、軽い刺激で済むケースがほとんどです。 痛みが気になる場合は、腹部や太ももなど皮下脂肪の多い部位が比較的打ちやすいです。

副作用で眠気は出ますか?

眠気は主な副作用としては報告されていません。ただし、食事量が急に減って血糖が下がったり、エネルギー不足が続くとだるさを感じることがあります。不調を感じた場合は、食事内容の調整や投与量の見直しが有効です。

どれくらいの期間で効果が出ますか?

平均的には、2〜3ヶ月目あたりから体重や食欲の変化を感じる人が多いです。最初の1ヶ月は「体を慣らす時期」のため、大きな体重変化がなくても治療として問題ありません。6ヶ月以上継続すると、内臓脂肪や体質面での改善が安定しやすくなります。

中止したらリバウンドしますか?

適切に中止すれば、必ずしもリバウンドするわけではありません。ただし、急に中止すると食欲が戻りやすいため、投与量を徐々に減らすことが重要です。医師と相談しながら段階的に減量していくことで、体重維持の成功率が高まります。

個人輸入やフリマサイトで購入しても大丈夫ですか?

推奨できません。個人輸入品や転売品は、成分の安全性・保存状態・品質保証が不明で、偽物や模倣品のリスクもあります。医療機関で診察の上、正規品での処方を受けることが安全です。