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EDは筋トレで治る?勃起不全と運動の関係

運動で血流とホルモンバランスを改善

ED(勃起不全)は、血流の悪化やホルモンバランスの乱れが原因となることが多いため、適切な運動はEDの改善に効果的とされています。特に、有酸素運動や筋力トレーニング、骨盤底筋体操が推奨されています。これらの運動習慣をつけることで、血流の促進、ホルモンの調整、筋力強化による持続力の向上といった効果が得られます。

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動、スクワットやデッドリフトといった筋力トレーニング、骨盤底筋を鍛えるケーゲル体操を取り入れ、医師の指導のもと適切な治療を受けることが大切です。加えて、ED治療薬を服用する際には、運動と併用する際の注意点も理解しておくことが重要です。

ED改善に効果的なトレーニング方法

有酸素運動

有酸素運動は、全身の血流を改善し、心肺機能を高めることでED改善に役立ちます。特にウォーキングやジョギングなどの軽い運動は、日常生活に取り入れやすく、負担が少ないためおすすめです。

効果的な有酸素運動

  • ウォーキング(1日30分以上):
    血管の柔軟性を高め、血流をスムーズにする
  • ジョギング(週3〜4回、20〜30分):
    有酸素運動と筋トレの要素を兼ね備え、心臓の負担を軽減
  • サイクリング・水泳:
    下半身の筋力強化と血流促進に効果的

運動習慣がない方は、最初は短時間のウォーキングから始め、徐々に負荷を上げていくのがポイントです。

※ 現在、通院中の方や、服用中のお薬がある方は、運動のレベルをかかりつけ医に相談しましょう。

筋力トレーニング

筋トレは、男性ホルモン(テストステロン)の分泌を促進し、血流を良くする効果があります。特に下半身を中心に鍛えることで、骨盤周りの血流が改善し、勃起機能の向上が期待できます。

おすすめの筋トレ種目

  • スクワット(15〜20回 × 3セット):
    大腿四頭筋・ハムストリングス・骨盤底筋群を同時に鍛える。
  • デッドリフト(10回 × 3セット):
    下半身と背筋を鍛え、テストステロンの分泌を促す。
  • レッグプレス(10〜15回 × 3セット):
    大腿部を強化し、持久力向上に役立つ。

特にスクワットは骨盤底筋にも刺激を与え、ED改善には非常に有効なトレーニングのひとつです。

骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)

骨盤底筋は、勃起の持続力や射精のコントロールに関わる筋肉群です。この筋肉を鍛えることで、勃起機能が向上し、早漏の予防にもつながります。

ケーゲル体操のやり方

  1. 仰向けに寝てリラックスする
  2. 尿を途中で止めるようなイメージで骨盤底筋を締める
  3. 5秒間キープし、ゆっくり力を抜く
  4. 1セット10回、1日3セットを目安に継続

ケーゲル体操は簡単にできるトレーニングのため、仕事中や通勤中など、日常生活の中でも取り入れやすいのがメリットです。

トレーニングの効果を高めるためのポイント

継続が重要

EDの改善には、運動を継続することが大切です。週に3〜4回、30分以上の運動を目標に習慣化しましょう。運動の効果は即効性があるものではなく、数週間〜数ヶ月の継続が必要です。

食事と休息を意識する

運動だけではなく、食生活や睡眠の質もED改善に影響を与えます。高タンパク・低脂肪のバランスの良い食事を心がけ、アルコールや喫煙を控えることが重要です。また、睡眠不足はホルモンバランスを崩し、勃起機能に悪影響を及ぼすため、1日7〜8時間の睡眠を確保しましょう。

専門家の指導を受ける

トレーニングの方法を誤ると、効果が十分に得られないだけでなく、ケガのリスクも高まります。ジムのトレーナーや医療機関の指導を受けることで、より安全かつ効果的に運動を取り入れることができます。

ED治療薬と運動の注意事項

ED治療薬は適切に服用することでEDを改善できる治療法です。しかし、服用する際には運動との組み合わせに注意が必要です。誤った使い方をすると、副作用のリスクが高まることがあります。必ず医師の指示に従って服用しましょう。

ED治療薬服用時の注意

服用前後の運動は控える

PDE5阻害薬は血管拡張作用があり、服用直前や直後に運動すると立ちくらみやめまいなどの副作用が増加し、ケガのリスクも高まります。

タイミングを見計らう

バイアグラは効果の持続時間が約4~5時間程度のため、運動はその後に行うことが推奨されます。

健康状態の確認

  • 心血管疾患の有無:特に心筋梗塞や脳卒中の既往がある方は、医師の指示が必要です。
  • 肝機能障害:薬の代謝に影響を及ぼすため、使用には注意が必要です。

併用禁忌薬

  • ニトログリセリン系薬:ED治療薬と併用すると急激な血圧低下を引き起こす可能性があります。
  • α遮断薬や特定の抗不整脈薬:これらも併用禁忌となる場合があります。

運動とED治療薬の併用は、医師の指導の下で行うことが重要です。適度な運動はEDの改善に役立ちますが、治療薬の服用時には特に注意が必要です。