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ドキシペップ(Doxy-PEP)

ドキシペップ(Doxy-PEP)とは

性行為後に梅毒・クラミジア・淋菌を予防する新しい方法

ドキシペップ(Doxy-PEP)とは、性行為後に抗生物質「ドキシサイクリン(ビブラマイシン)」を服用することで、性感染症(STI)の感染リスクを軽減する新しい予防法です。2024年、アメリカCDCが正式ガイドラインを発表し注目を集めています。

対象者

  • コンドームなしの性行為をする機会がある方
  • 不特定多数との性交渉がある方
  • MSM(男性間性交渉)
  • トランスジェンダー女性
  • 性感染症の既往がある方

使い方|性行為後72時間以内の服用

リスクのある性行為のあと、72時間以内にドキシサイクリン200mgを1回服用します。可能であれば24時間以内がより効果的とされています。

予防効果

性感染症 予防効果
梅毒 約70〜90%
クラミジア 約70〜90%
淋病 約50〜60%(耐性菌に注意)

副作用と注意点

主な副作用

  • 吐き気、食欲不振
  • 皮膚のかゆみ・発疹
  • 光過敏症(紫外線に敏感)
  • 口内炎や胃の不快感

服用時の注意点

  • 乳製品・カルシウム・鉄は2時間あける
  • 避妊ピルの効果を弱める可能性がある
  • 妊娠・授乳中の方は服用不可
  • 必ず医師の診察・指導のもとで使用

日本国内での処方状況

日本ではまだ一般的ではありませんが、一部の性感染症専門クリニックなどで自費診療として処方されています。費用は1回2,000〜5,000円程度です。

よくある質問(FAQ)

Q. 市販で購入できますか?

A. ドキシサイクリンは処方薬です。医療機関での診察・処方が必要です。

Q. 毎日飲んでも良い?

A. 定期服用は推奨されておらず、性行為ごとの単回服用が基本です。

Q. どこで処方してもらえる?

A. 一部の性病専門クリニックやLGBTQ支援クリニックで取り扱いがあります。

まとめ|性感染症の新しい予防法

ドキシペップは、性行為後に服用することで性感染症の感染リスクを下げられる新しい予防法です。梅毒やクラミジアに高い効果があり、性感染症が不安な方には選択肢のひとつとして注目されています。

ただし、服用にはリスクもあるため、必ず医師の診察を受け、正しい方法で利用することが重要です。